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第10回K君のレッスン [生徒カルテ]

今回はK君のお兄ちゃんのヴァイオリンのレッスンがお休みだったので、お母様の付き添い有りのレッスンでした。

K君はいろいろな意味でマイペースなので、お母様の付き添いの有無は彼には全く関係がないのですが…

レッスンのペースも出来て来ました。
K君はまず電子ピアノに向かって心ゆくまで鳴らします。(これは彼にとっては貴重な楽しみみたいです)
でも、いつまでも遊ばせておく訳には行かないので、今回は私とお母様とNちゃんの3人で誘惑開始!

「前回のレッスンでは、こんなにちゃんとドリルができたんですよ〜」
「まぁ〜K君はすごいね〜、上手にシールが貼れているし、良く理解できているね〜」
大人3人でワイワイ楽しそうにK君を誘います。
すると、K君はひょこっと電子ピアノを鳴らす手を休めて「ドリルやる!」と机に近付いて来ました。

今回は音符のドに赤いシールを貼る、音符のドが書いてある家の絵の屋根に赤いシールを貼る。
両方ともしっかり出来ました。
そして、次のページにさっと目を通し「もうやらない!」
でも、彼は目敏く「来週のレもできる!」と確信を持っているのです(笑)

「次はピアノを弾こうか?」と誘うと
「音符カードがやりたい」と答えたので、今回は4人で音符カードババ抜き(ド〜ソ各2枚)、7ならべじゃなくてファならべ(ド〜シ各1枚)を行いました。ド〜ソはスムーズですが、まだラとシはしっかり覚えていない様子です。

「さぁ、今度はピアノだね」と声をかけると
「まだ手あらってない」とK君が答えました。彼はなかなかのしっかり者でもあるのです。

手を洗って、早速ピアノの前に!
「今日は何を弾く?ぶたさんは上手になったかな?」と聞くと「今日はメリーさんのひつじを弾く」と言ってメリーさんのひつじのぺーじを開きました。K君はどこへでも付いて来てしまう困ったメリーさんのひつじがお気に入りのようです。

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「幼稚園にひつじは連れて行っちゃダメ!でも、ひつじいない」と言いながら上手に弾いてくれました。

「次はどれを弾く?」と聞くとK君はページをパラパラとめくって「こねこと子犬」のページを開きました。
この曲には2分音符が出て来るのですが、K君には「この白い音符はにゃ〜にゃ〜ってのばすんだよ」と教えました、それよりも今回彼に教えたかったのは指を5本使う事です。この曲にはド〜ソがあるので、1本指よりも5本指を使うと便利なはず!

「K君、この指は何指だったっけ?」(親指を指差して)
この瞬間、K君は脱走(笑)脱走したK君にす〜っと近付いて私の指を一本ずつ指差して「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、赤ちゃん」とやってみせるとK君はホッとした表情で「お父さん、おかあさん、、」とやってくれます。
次に私の指を一本ずつ指差しながら「ドレミファソ」と言ったらK君も足の指を指差しながら「ドレミファソ」と答えます。

本当は指をドレミファソとは教えたくないのですが、彼の場合仕方ありません、ポジションの移動や指くぐりが出て来た時にまた工夫して教えるつもりです。

なんだかんだで、彼はピアノを5本の指を使って弾いてくれました(笑)めでたしめでたし!
今回の宿題は5本の指を使って「こねこと子犬」を弾く事です。

ピアノが済んで、出席カードにシールを貼って、ご挨拶をして、お片づけをして…
彼なりにレッスンのペースを理解している様子でニコニコしていたら
「う〜ちゃんにカツオブシあげる」と言い出しました…
先週あげたのがよっぽど嬉しかったらしく、お母様とマーケットにお買い物に行った時に彼はカツオブシをおねだりしたそうです(笑)
う〜ちゃんにカツオブシをあげて、
「さぁ、お兄ちゃんが待っているから帰ろうか?」と促すと
「お隣のお部屋でう〜ちゃんと遊ぶ」
う〜ん、彼は何事もルーチンで動きたいのだから仕方ありません。いつもだったら彼がお母様のお迎えを待って待機するレッスン室の隣の部屋でひとしきり遊んでからK君は帰って行きました。


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