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ヨーロッパ式レッスン [レッスン日記]

「ヨーロッパ式レッスン」なんてタイトルだと、驚いちゃいますよね(笑)

実は私と一人の生徒が勝手につけた名前です。

現在中1のHちゃん、私のところに小1からピアノを習いに来ています。
彼女は二人姉妹の次女、お姉ちゃんもピアノを習いに来ていて、お姉ちゃんはそれなりにコツコツと練習して来てくれます。

しか〜し、妹のHちゃんはピアノの練習は大嫌いで…小6になってもバイエル下巻の真ん中程度しか弾けるようになっていませんでした。
今年の1月、Hちゃんはその時小6。
その日、彼女は深刻な面持ちでレッスンにやって来て、私にこう言いました。
「私は先生の事も、ピアノに来るのも好きだけど、どうしても家でピアノを練習するのは面倒くさいからピアノが好きじゃないかもしれない。お姉ちゃんみたいに毎日コツコツと練習する事は出来ないの」
とても正直な率直な彼女の気持ちです。
彼女の言葉を聞いて、私はまずこう言いました。
「ごめんね、Hちゃんがピアノを好きになれないのは先生のせいだね」
それから、こう言いました。
「少し、先生に考えさせてくれないかな?先生はどうしたら良いのか一生懸命考えるよ」

それから1週間、考えに考えて、ある方法を思いつきました。
彼女の家は我が家から歩いて5分もかからない距離、しかも、我が家は彼女の通学路の途中にあります。

音楽家である伯父から「その昔のヨーロッパでは、ピアノの練習は先生のお宅に住み込みで働いたりして、先生の前でしか練習しちゃいけなかったんだよ」な〜〜んて話を聞いたような覚えもある。

翌週、レッスンにやってきたHちゃんに
「先生はいい方法を考えたの。Hちゃんはお家で練習するのは嫌だけど、ピアノに来るのは好きなんだよね。
だったら、Hちゃん、1週間に3回レッスンに来てお家で練習しないって方法はどう???」

さすがに彼女は目を白黒させていました。…が…
「1週間に3回もピアノなんて、聞いた事ないよ」とか「そんなのアリなの?」とか「先生が大変じゃない?」とか言ってくれました。
私は「先生の前でだけ練習するのが昔のヨーロッパ式で、ちょっとくらい先生が大変でもHちゃんがピアノを好きにさせてあげられなかったのは先生の責任だからね」

そう言う訳で、Hちゃんはそれ以来週に3回レッスンに来ています。
1回のレッスンは10〜15分程度、彼女は下校途中に我が家に立ち寄り、生徒さんの合間にレッスンを行います。
彼女の楽譜は我が家に置きっぱなし。
レッスン内容は ハノン ゆっくりフォルテ1回、スタカート1回、付点1回。
エチュードは嫌いなので、バイエル下巻程度の曲集から2曲。片手なら左右それぞれ3回弾くだけ、両手も3回弾くだけ。

4ヶ月経過しましたが、順調にレッスンは進んでいます。
この分なら、中学校を卒業する頃にブルグミュラーくらいは終了するんじゃないかな???
もしかしたら、もうちょっと弾けるようになれば、家でも練習するようになるかもしれないし…

さぁて、このヨーロッパ式レッスン、この先どうなります事やら(苦笑)


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